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PMS(月経前症候群)とは? 生理前の不調でお悩みの方へ

「生理前になると不調になる」

このようなお悩みはありませんか?

もしかしたら、その症状はPMS(生理前症候群)かもしれません。


筆者自己紹介

はじめまして。管理栄養士の宮古りさと申します。

私は高校生の頃から生理痛が重かったです。腰、お腹、頭が痛い。

社会人になってからは、生理前になると仕事でミス。自己嫌悪に陥る。頭でグルグル考えが止まらない。彼氏に大泣きして別れを切り出す。でも、生理が始まるとその悪循環がピタりと止まる。それがPMS(生理前症候群)と気付いたのは社会人になって6年が経過したころでした。

そして、PMSの改善策に興味を持つように。科学的に根拠がある食事法から、あやしい健康法までいろいろ試しました。お金も使い、たくさん失敗もし、効果があったものだけを取り入れてきました。今では生理前・生理中も快適に過ごせております。

そのような経験から生理に悩む方に役に立つ情報をお伝えできたらと思います。


生理前の不調はありませんか?

・生理前になると彼氏や同僚・家族とケンカしてしまう

・生理前だけ仕事でケアレスミスをしてしまう

・食欲が異常で食べ過ぎてしまう

・熱もないのに体がだるい

・眠くてたまらない


PMS(月経前症候群)って何?

月経の3〜10日前から現れる、身体的・精神的な不調のことです。月経が始まるとともに症状が消えていきます。


PMSの症状は?

人によって様々ですが、下記のような症状が現れます。


こころの不調
からだの不調

・イライラ 

・怒りやすい

・憂鬱になる

・不安になる

・情緒不安定

・反すう思考 

・頭痛

・乳房がはる

・不眠

・肌荒れ

・むくみ

・発汗


PMSの診断は?

過去 3 回の連続した月経周期のそれぞれにおける月経前 5 日間に下記の情緒的および身体的症状のうち少なくとも 1 つが存在すれば月経前症候群と診断できる。

情緒的症状

身体的症状

・抑うつ

・怒りの爆発

・易刺激性

・いらだち

・不安

・混乱

・引きこもり

・乳房緊満感

・腫脹

・腹部膨満感

・頭痛

・関節痛

・筋肉痛

・体重増加

・四肢の腫脹

・浮腫

*これらの症状は月経開始後 4 日以内に症状が解消し、少なくとも 13 日目まで再発しない。

月経前症候群診断基準(米国産婦人科学会)より

PMSの原因は?

女性ホルモンの急激な変動や、自律神経の乱れが原因といわれていますが、まだはっきりとは分かっていません。


PMSの人はどのくらいいる?

生殖年齢女性の約 70〜80%が月経前に何か症状があるといわれています。


病院に行ったほうがいい?

生活に支障をきたす場合は病院に行きましょう。本当にPMSなのか、他の病気によるものなのかも判断できます。


PMSは何科を受診すればいい?

身体的症状が多い場合や月経周期が不安定な方、月経で気になることがある方は婦人科に行きましょう。ホルモンバランスの検査も含め、他の婦人科系の病気が隠れていないかも診断してもらうことができます。

精神的症状が大きい場合は精神科・心療内科を受診しましょう。

他の精神的な病気が潜んでいないか診断してもらうことができます。

最近ではPMS外来というものもできています。

いずれの場合もPMSについて詳しい医師がいるか、PMSを扱っている病院なのかをHPで確認してから行くようにしましょう。


まとめ

こちらのコラムではこれから、PMSの改善法や治し方、気持ちが楽になる方法を紹介していきます。PMSの症状が辛いときは無理しないで。なにかヒントが欲しいときはこちらにいらしてくださいね。

宮古りさ
宮古りさ
管理栄養士ライター。健康・栄養・食事・金融の記事を執筆中。 元 三菱UFJ銀行勤務 本部昇進の経験から「働く女性を応援」をモットーに情報を発信。