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【私のMicocochi】【厚生労働省】積極勧奨! 子宮頸がんワクチンの効果

こんにちは、ママさんライターの内山友里です。


前回までのコラムでは、筆者のオススメのデリケートゾーンケアについて触れたあと、フェムケア(※1)に特化した製品として、【Micocochi(みここち)】(※2)についてご紹介しました。

※1 Feminine(女性)とCare(ケア)を掛け合わせた造語。月経・妊娠・出産・更年期など、繊細な女性のからだ特有の悩みに対するケアを目的としたアイテムやサービスを指す、新しい言葉。

※2 「女性が抱えるストレスや悩みに左右されず、あなた自身が【心地いい】存在であり続けてほしい」という願いから誕生した、フェムケアに特化したブランド。


OGP


今回はフェムケアの一端として、今話題となっている子宮頸がんワクチンについてご紹介したいと思います。


2021年、子宮頸がんワクチンの積極勧奨が再開

子宮頸がんは、毎年約1万人が羅漢し、約3000人の命を奪っている女性特有の疾病です。


今から9年前の2013年、厚生労働省は子宮頸がんワクチンを定期接種として追加したものの、接種した女性に生じた副作用の多さから、わずか二か月でその積極勧奨を中止しました。

以降、効果とリスクを理解した上で、自己判断で接種する方針がつづいていました。

しかし、近年ついにこの状況が一転したのです。


医療進化とともに、副反応の発生が1%以下まで低下したことや、医療体制が整ったことから、厚生労働省は積極接種呼びかけ再開しました。

これにより、1997年から2005年生まれの女性は、無料で子宮頸がんワクチンを接種可能となったです。


子宮頸がんワクチンとは?


子宮頸がんとは、子宮の下部である子宮頚部にできる腫瘍です。

発症のピークは30歳代後半であり、2000年以降は患者数・死亡率ともに増加を辿っています。


そして、子宮頸がんの原因として最も多い割合を占めているが、【ヒトパピローマウイルス(以下、HPV)】への持続的な感染と言われています。

HPVは女性半数以上が生涯感染すると言われており、主な感性経路として性交が指摘されています。

現在、HPVには200種類を超えるタイプが見つかっており、このうち子宮頸がんの原因となり得るタイプは、【ハイリスクHPV】と呼ばれるおよそ10種類程度です。

このハイリスクHPVの感染予防するワクチンこそが、子宮頸がんワクチンなです。


何歳までに受けるべきか

積極的接種の呼びかけが再開したいま、小学校6年生~高校1年生にあたる女性が定期接種の対象で、公費によって無料で接種可能です。

また、積極接種呼びかけが止まっていた間に接種の機会を逃した女性も、キャッチアップ接種として無料で接種するできます。

ただし、予防ためには性交渉を経験する前にワクチンを接種することが最も有効であるため、接種時期については充分検討する必要があるでしょう。


子宮頸がんワクチンの予防効果

HPVワクチンには、2価、4価、9価の3種類があります。

「価」の前の数値は、予防可能なHPVタイプ数をあらわしており、数値が大きいほど予防可能なウイルスも多くなります。

しかしながら、一見予防としては頼りなさそうな2価ワクチンであっても、6か月間に3回接種することにより、子宮頸がんを引き起こしやすいハイリスクHPVであるHPV16型と18型の感染を予防可能です。

このことは、子宮頸がんの原因の50~70%を予防できるという高い効果があることを示唆しています。


9価ワクチンについては、HPV16型と18型を含む9種類のHPV感染を防ぎ、なんと子宮頸がんの原因の90%が予防可能とされます。

ただし、日本で定期接種に追加されたワクチンは2価と4価とされています。

そのため、9歳以上の女性であれば医療機関で9価を接種できるものの、それには約10万円の自己負担金が必要となります。


まとめ

子宮頸がんはワクチンが開発されていることなどから、今では「予防できるがん」と言われるようになりました。

全世界でも、子宮頸がんという病気自体をなくしていくために、ワクチンの接種率や検診率(※3)など、共通の目標が掲げられています。

※3 WHOの掲げる目標は、ワクチン接種率90%、検診率70%、病変が指摘された女性の治療率90%。


ワクチンの接種率がWHOの目標に近い80%に達したオーストラリアでは、「2028年には子宮頸がんが無くなる」とまで言われています。

この世界情勢に反し、日本での検診は50%以下、ワクチン接種にいたっては2019年時点でなんと2%満たないという調査結果が出ています。


自分や子どもは大丈夫だと思っていても、実際に感染し、後悔してはなりません。

特にわが子の場合は、判断にとても悩むことでしょう。

クチンを接種するか、あるいは感染を見逃さないために定期的な検診つづけるなど、ワクチン接種の対象年齢前の子どもが、自分判断することはかなり難しいと考えられます。


充分な知識を提供し、子どもに寄り添い、家族一丸となって考えることで、その判断がどうであろうと、将来的なリスクを低減できるかもしれません。

ぜひ、今一度真剣に考えてみてください。


内山友里
内山友里
心理学者のママさんライター。大学での学術研究や文部科学省での勤務経験を活かし、育児・教育を中心に、美容・税金・ライフハックなど、様々なジャンルのライティングで活躍中。